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背面スペアタイヤの真実

背面スペアタイヤを採用する4×4は今でこそ少なくなってしまいましたが、
4×4の持つ逞しさを如実に表した意匠でした。
四角張ったボディーのリアビューは基本的に1BOX車と似通っていますが、
そこにスペアタイヤが背負われるだけで「おっ4×4だ!」って
気付かせてくれる特徴のあるアクセントとなっていますね。
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でもこの背面スペアタイヤを配するデザインは、
必然性から生まれた産物であるという事はあまり知られていません。
そんな4×4を大きく進化させてきたのは軍用車としての研究開発と採用に他なりません。
軍用として採用されるには、ミルスペックで知られるように
あまりにも多くの条件を満たさなくてはならず、
特にことウイリスMBに関しては馬からクルマへの移行期であったこともあり、
国の威信をかけて開発されていたのです。
当時のJeep開発は現代の宇宙開発と何ら変わらなかったのだと想像できます。
で、スペアタイヤの話に戻りますが、単なる収納のためにスペアタイヤを
背面に背負ったわけではないと言う事です。
全ての形状に理由があるJeepらしいお話なのです。
当時のトラックのように腹下にスペアタイヤが納められていると
泥濘地などでスペアタイヤを取り外す事ができません。
これはランドローバーがボンネット上にスペアタイヤをマウントした理由と共通します。
下回りをクリアにできるのも一利、即座にタイヤ交換ができることもメリットのひとつです。
でも、実はもうひとつ理由があるのです。
Jeepが転倒した際にボンネット左先端とスペアタイヤ頭頂部を結んだ線下に
生存空間が確保できるからなのです。
当時の軍用車としては山の稜線や平原を走る際、少しでも車体が低ければ
敵に発見され難いためほとんどがオープンモデル。
これは自衛隊車両を見ても同じですね。
さて1mmでも低くしたいという制約の中、それでもウイリスMBがスペアタイヤの
マウント位置をあそこまで持ち上げた理由は、ラングラーに標準装備されている
ロールバーの役割を持たせたからだったのです。
だからこそスペアタイヤマウントの下部があれだけガッチリ強化されているのですね。
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本家Jeep乗りとして知っていても損ではないお話と思い書き綴ってしまいました
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